ドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」を見ながら、回を重ねるごとに、私自身が経験してきた家族関係と酷似していてぞっとしている。
作中の母娘の会話もほとんど同じであり、仲良し親子、服の趣味から好みまですべて同じ、お互いの考えていることは手に取るようにわかる、などなど。
今から約5年ほど前、20代前半の頃、家族関係にふとした違和感を感じ、何かもっとよい形があるはずだと思ったことが、戦いの始まりだった。
そう、ドラマの中のお父さんの言葉通り、「戦い」なのだ。
相当の覚悟がないと、これまでの関係性を変えることは難しい。
愛情という仮面を纏っている蜜月は手放しがたいほど甘美であり、ある意味では安心を与えてくれるから。
そして、何より、愛情を与えてもらっているのに裏切ってしまう自分でいいのか、自分のことを何よりも考えてくれている母を悲しませていいのか、自分ばかり好きなことをやっていいのか、という罪悪感に幾度も幾度も苛まれるからだ。
疲弊してまで母との間に荒波を立てることもないのではないか、この戦いはそもそも間違っているかもしれないと、感じてしまうこともある。
これまで通りの関係でいることを選択してもいいし、変えてみたい!と新たな扉を開いてみてもどちらでもいいのだと思う。
ただ、私自身は、新たな一歩を踏み出すことで、自由を体験し、本当のやさしさや思いやりをもて、人生を味わい尽くすことができるのだろうということには確信をもっている。
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